運転免許の更新はいつからいつまで?必要なもの・講習時間・期限切れの対処法
結論から言うと、通常の更新期間は誕生日の1か月前から、誕生日の1か月後までです。講習時間は区分によって30分・1時間・2時間に分かれますが、受付や視力検査、写真撮影、待ち時間まで含めると、会場に滞在する時間はさらに長くなります。
最も注意したいのは、有効期限を1日でも過ぎた免許では運転できないことです。期限切れに気づいたら車やバイクを運転せず、住所地を管轄する運転免許センターへ連絡してください。
予約方法、受付場所、必要書類、支払方法などは都道府県によって異なります。2026年7月時点の制度を踏まえつつ、最後は住所地の都道府県警察が出している案内を確認することが大切です。
1. 期限・講習時間・持ち物を早見表で確認
まずは、一般的な取り扱いを一覧で確認しましょう。
| 確認項目 | 基本的な取り扱い |
|---|---|
| 更新できる期間 | 誕生日の1か月前から1か月後まで |
| 優良運転者講習 | 30分 |
| 一般運転者講習 | 1時間 |
| 違反運転者講習 | 2時間 |
| 初回更新者講習 | 2時間 |
| 基本の持ち物 | 現在の免許証等、更新はがき、手数料、必要に応じて眼鏡など |
| 予約 | 都道府県や会場によって異なる |
| 日曜日の受付 | 対応会場や対象区分が限定される場合がある |
| 期限切れ | 運転せず、失効後の再取得手続を確認する |
講習時間と手続全体の所要時間は同じではありません。
たとえば優良運転者講習が30分でも、書類記入、適性検査、写真撮影、免許証の交付待ちなどが加わります。仕事や予定の合間に行く場合は、講習時間だけを基準に予定を組まないようにしましょう。
2. 通常は誕生日を挟んだ約2か月が更新期間
更新できるのは、原則として免許証に記載された有効期限直前の誕生日の前後1か月です。
| 誕生日 | 更新開始日 | 通常の期限 |
|---|---|---|
| 4月20日 | 3月20日 | 5月20日 |
| 8月10日 | 7月10日 | 9月10日 |
| 12月1日 | 11月1日 | 1月1日 |
「誕生月の月末まで」「誕生日まで」と思い込む人もいますが、通常は誕生日の1か月後まで手続できます。ただし、経由地更新など一部の手続では申請できる期間が通常より短くなることがあります。
月末生まれにも特別な数え方があります。対応する日がない月は、その月の末日が基準です。
例:10月31日生まれ
更新開始日:9月30日
誕生日:10月31日
更新期限:11月30日
この数え方は広島県警察の更新期間案内でも示されています。
有効期限の末日が土曜日、日曜日、祝日や年末年始などに当たる場合は、原則として次の平日まで延長されます。ただし、予約枠が残っているとは限らないため、休日による延長を当てにせず早めに済ませるのが安全です。
3. 更新はがきが届いたら期限と講習区分を確認する
更新時期が近づくと、公安委員会から更新連絡はがきが送られます。はがきには主に次の情報が記載されています。
- 更新できる期間
- 優良・一般・違反・初回などの講習区分
- 更新できる会場
- 受付時間
- 予約方法
- 必要な持ち物
- 手数料に関する案内
警視庁では、遅くとも更新期間の初日の前日までに届くよう、更新連絡はがきを発送すると案内しています。発送時期は地域によって異なるため、誕生日の1か月前になっても届かない場合は住所地の警察に確認してください。
はがきが届かなくても、更新する責任がなくなるわけではありません。有効期限が自動的に延びることもありません。
届かない原因として多いのが、引っ越し後に免許証の住所変更をしていないケースです。この場合、以前の住所へ送られている可能性があります。
はがきがない=更新できない、ではありません。
はがきを紛失した場合でも手続できる地域はあります。ただし、予約用の番号や講習区分を確認できないことがあるため、会場へ行く前に都道府県警察の案内を確認しましょう。
4. 講習時間は運転経歴によって決まる
70歳未満の更新時講習は、主に次の4区分です。
| 講習区分 | 主な判定の目安 | 講習時間 |
|---|---|---|
| 優良運転者 | 免許継続5年以上で、基準期間内に無事故・無違反など | 30分 |
| 一般運転者 | 免許継続5年以上で、軽微な違反が1回など | 1時間 |
| 違反運転者 | 基準期間内に複数の違反や一定の事故などがある | 2時間 |
| 初回更新者 | 免許継続期間が5年未満で、所定の条件に該当する | 2時間 |
区分は、自分の記憶だけで判断するものではありません。更新連絡はがきや公安委員会の記録によって決まります。
「青色の免許だから一般講習」「違反から5年近くたったからゴールドになる」とは限りません。判定では、有効期限直前の誕生日の一定日前を基準に、過去の違反歴や事故歴などが確認されます。
警視庁の更新手続一覧でも、優良30分、一般1時間、違反・初回2時間と案内されています。
講習区分によって受付終了時刻が違う会場もあります。2時間講習の人が夕方近くに到着すると、当日の受講ができない可能性があるため注意してください。
5. 必要なものと当日の手続の流れ
持ち物は、会場や免許証の保有形態によって異なります。基本的には次のものを準備します。
- 現在の運転免許証
- マイナ免許証を持っている場合はマイナンバーカード
- 2枚持ちの場合は運転免許証とマイナンバーカードの両方
- 更新連絡はがき
- 更新手数料と講習手数料
- 眼鏡、コンタクトレンズ、補聴器など
- 住所・氏名などを変更する場合の確認書類
- 高齢者講習対象者は終了証明書など
- 会場から写真持参を指定された場合は申請用写真
一般的な流れは次のとおりです。
予約・受付
↓
申請書と質問票の記入
↓
手数料の支払い
↓
視力などの適性検査
↓
写真撮影
↓
更新時講習
↓
新しい免許証等の交付
免許センターでは即日交付されても、警察署では後日交付となることがあります。写真を会場で撮影する地域もあれば、警察署での手続に写真の持参が必要な地域もあります。
現金を扱わず、キャッシュレス決済のみとなっている窓口も増えています。会場へ向かう前に、支払方法まで確認しておくと安心です。
6. 手数料は免許証の持ち方と講習区分で変わる
2025年3月24日から、更新後にどの免許証を持つかによって更新手数料が変わる仕組みになりました。
| 更新後の保有形態 | 更新手数料の標準額 |
|---|---|
| 従来の運転免許証のみ | 2,850円 |
| マイナ免許証のみ | 2,100円 |
| 運転免許証とマイナ免許証の2枚持ち | 2,950円 |
これとは別に、講習手数料が必要です。
| 講習方法・区分 | 講習手数料の標準額 |
|---|---|
| 対面・優良 | 500円 |
| 対面・一般 | 800円 |
| 対面・違反または初回 | 1,400円 |
| オンライン・優良または一般 | 200円 |
標準額のため、手続内容や地域によって追加の費用が発生する場合があります。申請用写真の撮影代、経由地更新の手数料、高齢者講習の費用なども別に必要です。
7. マイナ免許証でもオンラインだけでは完了しない
マイナ免許証を保有し、講習区分が優良または一般である人は、更新時講習を自宅などからオンラインで受講できます。
オンライン講習の時間は次のとおりです。
- 優良運転者講習:30分
- 一般運転者講習:60分
利用には、マイナ免許証とマイナポータルの連携、対応するスマートフォンまたはパソコンなどが必要です。受講中にはカメラによる顔の検知や本人確認も行われます。
ただし、講習をオンラインで受けても更新は完了しません。
視力検査、写真撮影、免許情報の更新などのため、更新期間内に免許センターや対応する警察署へ行く必要があります。違反運転者と初回更新者は、オンライン更新時講習の対象外です。
条件や手順は警察庁のオンライン更新時講習案内で確認できます。
マイナ免許証の券面には、免許の種類や有効期限が印字されません。警察庁の読み取りアプリやマイナポータルなどを利用し、有効期限を自分で確認する習慣も必要です。
8. 予約・日曜日・更新場所は地域によって異なる
全国共通なのは更新期間や講習区分の基本部分であり、次の項目は都道府県ごとの差が大きくなります。
| 地域差がある項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 予約 | 完全予約制か、予約なしで行けるか |
| 日曜日 | 対応会場、受付時間、対象となる講習区分 |
| 警察署 | 更新を扱う警察署か、即日交付か |
| 写真 | 会場撮影か、持参が必要か |
| 支払方法 | 現金、収入証紙、キャッシュレス決済 |
| 受付時間 | 講習区分別の締切時刻 |
| マイナ免許証 | 対応できる窓口や予約方法 |
たとえば東京都では、通常の免許更新が原則として予約制です。更新期間内になってもはがきが届かない人については、予約制の対象外として案内するなど、独自の運用があります。
一方で、平日は予約不要でも、日曜日だけ予約が必要な地域もあります。「以前は予約なしで更新できた」という経験だけで判断しないほうが安全です。
住所地の案内は都道府県警察本部の一覧から確認できます。
9. 住所変更や紛失がある場合は先に確認する
引っ越し後に住所変更をしていない場合でも、更新と記載事項変更を同時に行えることがあります。新住所を確認できる住民票の写し、マイナンバーカード、本人宛ての郵便物など、地域が指定する書類を持参します。
マイナ免許証を持っている場合は、先に市区町村の窓口でマイナンバーカードの住所を変更する必要があるケースがあります。
また、住所地以外の都道府県で行う経由地更新では、住所変更や再交付を同時に行えないことがあります。引っ越し直後の人は、原則として新住所を管轄する都道府県での手続を検討しましょう。
免許証を紛失している場合は、再交付と更新を同時に行える地域があります。ただし、警察署では対応できず、運転免許試験場や免許センターに限定される場合があります。
マイナンバーカード自体を紛失している場合は、市区町村でカードの再交付を受けてから免許情報を再記録するなど、通常とは異なる流れになります。紛失に気づいた段階で、自治体と警察の両方に連絡してください。
10. 70歳以上は更新前に高齢者講習などを受ける
更新期間満了日の年齢が70歳以上の人は、通常の更新時講習ではなく、事前に高齢者講習を受ける必要があります。
70歳から74歳まで
普通自動車を運転できる免許を持つ人は、座学・運転適性検査と実車指導を含む2時間の講習が基本です。原付、二輪、小型特殊、大型特殊だけを持つ人は、実車指導のない1時間講習となります。
75歳以上
認知機能検査と高齢者講習が必要です。一定の違反歴がある人は、運転技能検査の対象となる場合があります。
認知機能検査では、主に絵を記憶して回答する「手がかり再生」と、年月日や曜日などを答える「時間の見当識」が行われます。詳しい制度は警察庁の認知機能検査案内で確認できます。
高齢者講習は予約が埋まりやすい地域があります。案内が届いたら後回しにせず、早めに受講場所を確保してください。
なお、高齢者講習や認知機能検査を受けただけでは、免許の更新は完了しません。終了後に改めて更新窓口で手続を行います。
11. 期限を過ぎたら運転せず失効後の手続を行う
有効期限を過ぎた時点で、免許は失効します。数日だけの猶予期間はありません。
期限切れに気づいたら、次の順番で対応します。
- 車、バイク、原付を運転しない
- 免許証の有効期限と経過期間を確認する
- 住所地の運転免許センターへ連絡する
- 指定された本人確認書類や住民票などを準備する
- 公共交通機関や家族の運転で会場へ行く
失効後の代表的な取り扱いは次のとおりです。
| 状況 | 主な取り扱い |
|---|---|
| やむを得ない理由なし・失効後6か月以内 | 学科試験と技能試験が免除され、適性試験などで再取得できる場合がある |
| やむを得ない理由なし・6か月超1年以内 | 一定の免許では、学科・技能試験免除で仮免許を取得できる場合がある |
| やむを得ない理由なし・1年超 | 原則として新規取得と同様の手続が必要 |
| やむを得ない理由あり・失効後3年以内 | 理由がなくなってから1か月以内なら、試験の一部免除を受けられる場合がある |
海外滞在や入院などは、やむを得ない理由として認められる可能性があります。一方で、「仕事が忙しかった」「介護で時間がなかった」「はがきを見ていなかった」といった事情は認められない場合があります。
新潟県警察の失効手続案内でも、期限切れの免許で運転すると無免許運転になることや、経過期間による手続の違いが示されています。
必要書類や受付場所は住所地によって異なるため、他県の案内だけを見て直接会場へ向かわないようにしてください。
12. 更新期間に行けないなら期間前更新を相談する
海外への長期滞在、入院や療養などにより、通常の更新期間内に手続できないことが事前に分かっている場合は、期間前更新が認められることがあります。
理由を証明するため、次のような書類を求められる場合があります。
- パスポート
- 航空券や出張命令書
- 入院予定を示す診断書
- 留学や海外赴任を確認できる書類
単に「仕事が忙しくなりそう」「忘れるかもしれない」という理由では、通常は期間前更新の対象になりません。
期間前に更新すると、更新日と誕生日の関係により、新しい免許の有効期間が通常より短くなる場合があります。それでも失効後の再取得より負担は小さいため、予定が決まった段階で免許センターへ相談するのが現実的です。
13. よくある質問
Q. 誕生日当日に手続できますか?
通常の更新期間内なので手続できます。ただし、会場の休業日や予約状況によっては受け付けてもらえません。誕生日当日まで待たず、余裕を持って予約しましょう。
Q. 更新期限を1日過ぎただけなら運転できますか?
できません。有効期限を過ぎた免許で運転すると、無免許運転として扱われます。
Q. はがきをなくしても更新できますか?
更新できる地域はあります。ただし、はがきに予約用IDや講習区分が記載されている場合があるため、住所地の警察へ確認してください。
Q. 予約なしでも更新できますか?
都道府県や会場によって異なります。完全予約制の地域、日曜日だけ予約制の地域、予約不要の会場が混在しています。
Q. 別の都道府県でも更新できますか?
優良運転者と一般運転者の一部は、住所地以外で経由地更新ができる場合があります。ただし、保有する免許証の種類、申請期間、住所変更や再交付の有無などによって対象外となります。
Q. コンタクトレンズで視力検査を受けられますか?
一般には受けられます。「眼鏡等」の条件が付いている人は、眼鏡またはコンタクトレンズを忘れないようにしてください。
Q. 家族に代理で更新してもらえますか?
本人確認、適性検査、写真撮影、講習などが必要なため、原則として本人が手続します。
Q. オンライン講習を受ければ免許センターへ行かなくてもよいですか?
来場が必要です。オンラインで受けられるのは講習部分であり、視力検査や写真撮影などは会場で行います。
14. 期限の2週間前までに手続を終える
更新期間は誕生日を挟んだ約2か月ありますが、期限直前になるほど選べる予約枠が少なくなり、忘れたときの余裕もなくなります。
次の3段階で準備すると安心です。
- はがきが届いた日:期限、講習区分、予約方法を確認する
- 更新開始日まで:会場を決め、持ち物と支払方法を確認する
- 期限の2週間前まで:更新手続を完了する
住所変更、免許証の紛失、高齢者講習、マイナ免許証への切り替えがある人は、通常より確認事項が増えます。はがきの内容だけで判断せず、住所地の都道府県警察が出している最新情報も確認してください。
すでに期限を過ぎている場合は、運転しないことが最優先です。経過期間や失効した理由によって必要な手続が変わるため、自己判断で運転せず、運転免許センターへ連絡しましょう。