製氷皿から氷が取れない!割らずに外す方法とシリコン・プラスチック別のコツ
製氷皿から氷が外れないときは、冷凍庫から出して数十秒待ち、取れなければトレーの裏面だけに水道水を数秒当てるのが基本です。その後、プラスチック製は小さくひねり、シリコン製は氷の周囲をはがして底から押し上げます。
力任せにねじったり、包丁を差し込んだり、熱湯をかけたりする必要はありません。製氷皿が割れるだけでなく、手を傷つけたり、破片が氷に混ざったりするおそれがあります。
今すぐ外す3ステップ
- 冷凍庫から出して20〜60秒ほど待つ
- 動かなければ、トレーの裏面へ水道水を2〜5秒ほど当てる
- プラスチックは軽くひねり、シリコンは側面をはがして底から押す
熱湯、刃物、床や台への打ちつけは避けてください。
なお、冷蔵庫内部にある自動製氷機の皿が動かない場合は、手動の製氷皿とは対処法が異なります。本体内部の皿やフレームを手でひねったり、無理に引き抜いたりせず、冷蔵庫の取扱説明書に従ってください。
1. 氷を安全に外す基本手順
一般的なプラスチック製のアイストレーでは、次の順番で試すと、容器へ余計な負担をかけずに外せます。
冷凍庫から出して少し待つ
取り出した直後は、氷だけでなく製氷皿も強く冷えています。特に硬いプラスチックは低温下で曲げにくくなり、無理にひねると一点へ力が集中します。
まず水平な場所へ置き、20〜60秒ほど待ちます。室温や氷の大きさによって必要な時間は異なりますが、長時間放置して大きく溶かす必要はありません。
両端を持って小さくひねる
製氷皿の両端を持ち、左右を反対方向へ少しだけ動かします。
目的は容器を大きく曲げることではなく、氷と容器の壁面の密着を切ることです。小さくパキッと音がして、氷の端が浮けば十分です。
曲げてもほとんど動かない場合は、それ以上力を加えず、次の方法へ進みます。
裏面だけへ水道水を当てる
トレーを裏返し、底面へ水道水を数秒当てます。氷へ直接かけ続けるより、容器の底から温める方が、氷全体を必要以上に溶かさずに済みます。
水を使う目的は、氷を溶かし切ることではありません。容器との境目だけがわずかにゆるめば、少ない力でも動くようになります。
水を当てた後は、トレーの表面を軽く拭き、もう一度だけ小さくひねってください。
2. 製氷皿の氷が外れない主な原因
同じように固着して見えても、原因によって適した対処法が異なります。
| 状態 | 考えやすい原因 | 有効な対処 |
|---|---|---|
| すべての氷が一枚につながっている | 水の入れすぎ、運ぶ途中の傾き | 裏面を短く温め、つながった部分を先に分ける |
| トレーをひねっても動かない | 容器が冷えて硬い、素材が厚い | 少し待ってから底面へ水を当てる |
| 一部の区画だけ残る | 傷、汚れ、変形、形状のばらつき | 残った区画の底だけ手で温める |
| シリコン製なのに出てこない | 側面が密着している、氷が深い | 周囲をはがしてから底を押す |
| 大型の丸氷が抜けない | 接触面が広い、容器が深い | 外周を少しずつめくる |
| 毎回同じ場所で引っかかる | トレーの劣化や変形 | 洗浄後も改善しなければ交換する |
| ジュースやコーヒーが崩れる | 糖分や果肉を含んでいる | 少し待って周囲からゆっくり外す |
水を入れすぎている
水位線を超えて水を入れると、隣の区画まで水がつながります。凍った後は、複数の氷が一枚の板のようになり、一個ずつ外す前につながった部分を割らなければなりません。
ふた付きの製氷皿では、ふたを閉めたときに水が押し出され、隣の区画へ流れ込むこともあります。
水位線がある製品では表示を守り、水位線がない場合も縁まで満杯にしないようにします。
製氷皿が冷えて硬くなっている
冷凍庫から出した直後のトレーは、室温にあるときより変形しにくく感じることがあります。
特に厚みのあるプラスチック製では、強くひねらないと動かないように見えますが、先に温度差を小さくした方が安全です。数十秒待つか、底面へ水を当ててから操作します。
氷とトレーが密着している
水は容器の形に沿って凍るため、氷は区画の側面や底面へぴったり接触します。表面に細かな凹凸がある場合や、深く複雑な形状の場合は、滑らかな浅型より引っかかりやすくなります。
底面を短く温めると、氷との境目に薄い水の層ができ、動きやすくなります。
傷や変形がある
長く使った製氷皿では、表面へ細かな傷が付いたり、底や仕切りが変形したりすることがあります。
傷や変形があるから必ず外れなくなるわけではありませんが、新品の滑らかな状態より、氷が引っかかりやすくなる可能性があります。
毎回同じ区画だけ残る場合は、その部分に次の変化がないか確認してください。
- 深い傷がある
- 底が膨らんでいる
- 仕切りが傾いている
- 表面が白く変色している
- 洗っても落ちない汚れがある
3. 素材別の正しい取り出し方
製氷皿は、素材や構造によって力を加える方向が異なります。すべての製品を両手で強くひねる方法は適切ではありません。
硬いプラスチック製
両端を持ち、長辺方向へ小さくひねります。中央付近の氷が少し浮いたら、トレーを逆さにして容器へ落とします。
次の状態では、先に底面へ水を当ててください。
- トレーがほとんど曲がらない
- 曲げるとミシミシ音がする
- 縁や角にひびがある
- 白っぽい筋や変色が見える
- 以前より硬く感じる
強くねじるほど外れやすくなるとは限りません。外れない場合は、力を増やすのではなく、氷と容器の境目をゆるめます。
底押しタイプ
枠は硬く、各区画の底だけが柔らかい製品では、全体をひねる必要はありません。
ふたを外してトレーを逆さにし、必要な氷の底を親指の腹でゆっくり押します。押す位置が端へずれると氷が斜めになり、側面へ引っかかることがあります。
底の中央を押し、一度で出ない場合は、側面を軽く広げてからもう一度押してください。
爪、箸、フォーク、スプーンの柄など、硬く細い物で突くと、柔らかい底へ穴が開くおそれがあります。
シリコン製
シリコン製では、真下から強く押すだけでなく、氷の側面から容器をはがす工程が重要です。
- 氷の周囲のシリコンを少し外側へ引く
- トレーを裏返す
- 底の中央をゆっくり押し上げる
- 深い氷は外周を少しずつめくる
全面が柔らかいトレーは、水を入れた状態ではたわみやすいため、冷凍庫へ運ぶ際に水があふれることがあります。平らな皿やトレーへ載せたまま運ぶと安定します。
丸氷・大型氷用
丸氷や大きな四角氷は、小さな氷より接触面積が広く、深い容器へ入っています。
上下に分かれる型では、最初に継ぎ目を少しずつ開きます。一部分だけを強く引っ張ると、ふたや型が変形するため、外周を一周するようにゆるめてください。
水を多く入れすぎると、注入口や継ぎ目まで凍り、型を開けにくくなります。製品に水位線がある場合は必ず守ります。
金属製
レバー付きの金属製トレーは、レバーで仕切りを動かし、氷をまとめて外す構造です。
本体を手で大きく曲げるのではなく、製品に備わったレバーや可動部を使います。レバーが動かないときは、底面へ水道水を短く当ててから、もう一度操作します。
4. 状態別に試したい対処法
氷が一枚につながっている
表面や仕切りの上まで水が凍っている場合は、いきなり一個ずつ取り出そうとしても動きません。
底面へ水を当てて全体を少しゆるめ、清潔なスプーンの側面などを使って、区画をまたぐ薄い部分へ横から力を加えます。
鋭い先端で突くのではなく、平らな面で押すようにしてください。
一部の氷だけ残っている
残った区画の底を手のひらで数秒包みます。手の熱が容器越しに伝わり、境目がゆるむことがあります。
それでも外れない場合は、その区画の底面だけへ水道水を当てます。
毎回同じ区画が残る場合は、傷や変形を確認し、改善しなければ交換を検討します。
ジュースやコーヒーを凍らせた
糖分、乳成分、果肉などを含む液体は、水だけを凍らせた場合とは硬さが異なります。完全に硬くならず、押したときに割れたり崩れたりすることもあります。
次の方法で取り出してください。
- 冷凍庫から出して少し長めに待つ
- 側面から容器をはがす
- 一気に押さず、少しずつ動かす
- 飲料や食品に対応したトレーを使用する
においや色が残った場合は、製品表示に従って洗浄します。
トレー自体が棚に貼りついている
製氷皿の外側に付いていた水滴が凍ると、冷凍庫の棚へ貼りつくことがあります。
無理に持ち上げず、トレーと棚の境目へ水でぬらした布を短時間当てます。取り外した後は棚の水分を拭き取ってください。
冷凍庫内部へ直接大量の水を流すと、別の場所で再び凍結する可能性があります。
5. 避けたい危険な外し方
熱湯をかける
熱湯を使うと、容器の変形や劣化につながる可能性があります。急激な温度変化によって、すでに入っていた小さなひびが広がることも考えられます。
氷も大きく溶け、保存し直したときに氷同士が固まりやすくなります。通常の水道水か、ごくぬるい水で十分です。
包丁やフォークを差し込む
氷と容器の隙間へ刃物を差し込むと、滑ったときに手を傷つけます。
トレーが欠けたり、細かな破片が氷へ混ざったりするおそれもあります。先のとがった物でこじ開けてはいけません。
床や調理台へ打ちつける
強い衝撃を与えると、目に見えない亀裂がトレー内部へ入ることがあります。氷が飛び散り、床がぬれて滑りやすくなる点にも注意が必要です。
限界までねじる
硬いトレーを大きくねじると、角や仕切りの根元へ力が集中します。
外れないときは「もっと強く曲げる」のではなく、いったん力を抜き、底面を温めてから試してください。
常温で長時間放置する
長く置けば外れますが、表面が大きく溶けて形が崩れます。溶けた氷を再び冷凍すると、氷同士が固まりやすくなります。
数十秒待っても動かなければ、水道水を使った方が短時間で外せます。
6. 次から取り出しやすくする予防策
氷の外れにくさは、凍らせる前の準備でも抑えられます。
水位線を守る
製品に水位線がある場合は、その線を超えないようにします。
水位線がない場合も、縁ぎりぎりまで入れず、冷凍庫へ運ぶ途中で水面が大きく揺れない量に抑えます。
水平な場所へ置く
トレーが傾いていると、片側だけ水位が高くなり、隣の区画やふたまで一体化して凍ります。
冷凍庫内へ平らな場所を確保し、食品の上へ斜めに置かないようにします。
外側の水滴を拭く
トレーの底や側面がぬれたままだと、棚や他の容器へ貼りつくことがあります。
水を入れた後は、外側を清潔な布で軽く拭いてから冷凍庫へ入れます。
汚れを残さない
油分や食品のかすが残っていると、においや着色の原因になります。
中性洗剤で洗い、洗剤が残らないよう十分にすすいでください。食器洗い乾燥機や熱湯を使えるかどうかは、製品ごとに異なります。
凍った氷を保存容器へ移す
氷が完成したら、ふた付きの保存容器や冷凍用袋へ移すと、製氷皿を次の製氷に使えます。
ただし、表面が溶けた状態でまとめて入れると、再凍結したときに氷同士が固まります。取り出したら手早く移してください。
7. 割れや劣化が見られる場合の交換目安
次のような状態がある製氷皿は、使用を続けず、交換を検討してください。
- ひびや欠けがある
- 底に穴が開いている
- 曲げると白い筋が現れる
- 平らな場所へ置いてもぐらつく
- 仕切りが大きく傾いている
- 洗っても強いにおいや着色が残る
- 氷へ小さな破片が付着する
- 毎回同じ区画だけ外れない
- ふたが閉まらず、水が漏れる
トレーが割れた状態で作った氷は、細かな破片が混ざっている可能性があります。破片がないと確実に判断できない場合は、氷を飲み物や料理へ使わず処分してください。
買い替える際は、氷の形だけでなく、取り出し方や運びやすさも確認します。
| 使い方 | 適したタイプ |
|---|---|
| 一度に多くの氷を外したい | 軽くひねれるプラスチック製 |
| 必要な個数だけ使いたい | 底押しタイプ |
| 大きな丸氷を作りたい | 柔らかいシリコン製 |
| 水筒へ入れたい | 細長いスティック型 |
| こぼれやにおい移りを抑えたい | ふた付き |
| 柔らかい容器を運びにくい | 硬い外枠付き |
| 冷凍庫で重ねたい | 固定できるふた付き |
シリコン製だから必ず簡単に外れるとは限りません。深さや氷の大きさによっては、硬いトレーより時間がかかる場合もあります。
8. よくある質問
Q. ぬるま湯につけても大丈夫ですか?
製品表示で禁止されていなければ、底面を短時間だけ水道水やごくぬるい水へ当てる方法は使えます。
ただし、容器全体を長時間浸したり、熱湯をかけたりする必要はありません。ふた付きの場合は、先にふたを外し、水が氷へ入り込まないようにしてください。
Q. 氷を外しやすくするため、油を塗ってもよいですか?
油を塗る方法は適していません。氷へ味やにおいが移る可能性があり、トレーの洗浄も難しくなります。
水量を減らす、水平に置く、底面を短く温めるといった方法で対処してください。
Q. ミネラルウォーターは外れにくいのですか?
水の種類だけで外れやすさが決まるわけではありません。
ミネラル分や気泡によって氷の見た目や割れ方が変わることはありますが、水量、トレーの形状、表面の状態、外し方なども影響します。「ミネラルウォーターだから必ず取れない」とは断定できません。
Q. シリコン製なのに氷が割れてしまいます
氷の中央だけを強く押すと、側面が密着したまま氷へ力が集中し、割れることがあります。
先にシリコンを外側へ引き、氷の周囲をはがしてから底を押してください。深い型では、一度に押し出さず、外周を少しずつめくります。
Q. 製氷皿をひねれないのは不良品ですか?
必ずしも不良品ではありません。
底を押して外す製品や、積み重ねやすさを重視した硬い製品など、もともと大きくひねることを想定していないものがあります。パッケージや取扱説明書で指定された取り出し方を確認してください。
Q. 冷蔵庫の自動製氷皿を手で動かしてもよいですか?
おすすめできません。自動製氷機は、モーターや検知部品と連動して動いています。
見えている皿を手で回したり、斜めになった皿を無理に戻したりすると、部品を傷める可能性があります。冷蔵庫の電源、給水タンク、製氷停止設定などを確認し、取扱説明書の手順に従ってください。
9. 安全に外すための要点
氷が取れないときに必要なのは、大きな力ではなく、氷と容器の密着を少しゆるめ、構造に合った方向へ動かすことです。
- 冷凍庫から出して20〜60秒ほど待つ
- 動かなければ底面へ水道水を数秒当てる
- 硬いプラスチックは小さくひねる
- 底押しタイプは中央をゆっくり押す
- シリコン製は側面をはがしてから押し上げる
- 丸氷は外周や継ぎ目を少しずつゆるめる
- 熱湯、刃物、打ちつけ、過度なねじりを避ける
- 水位線を守り、隣の区画まで水をつなげない
- ひび、欠け、白化、変形があれば交換する
- 自動製氷機の皿は手で無理に動かさない
毎回同じ方法で苦労する場合は、外し方だけでなく、トレーの素材や劣化状態も見直してください。使う個数や氷の形に合った製品へ替えるだけでも、取り出すときの負担を大きく減らせます。