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授業を聞かない人の方が成績が良い?──内職・自主勉派と「言われた通り派」を科学的に比較

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「授業中に先生の話を聞かず、自分で勉強している人」
「指導通りにノートを取り、真面目に授業を聞く人」

──どちらの方が成績は上がるのでしょうか?

このテーマは教育界でもたびたび議論され、実際に心理学・教育工学・行動科学の研究でも比較されています。
本記事では、「授業を聞かずに勉強するタイプ」vs「指導に忠実なタイプ」の違いを、科学的根拠とともに徹底的に分析します。

そして最後には、「自主性を最大限に活かしつつ継続できる」学びの仕組みとして、DailyDrops をご紹介します。


1. 授業を聞かずに内職する人が一定数いる理由

文部科学省の調査(2022年)によると、高校生の約18%が「授業中に自分の勉強をしている」と回答しています。
特に進学校では、「授業のスピードが遅い」「自分に合わない」と感じて、独自に勉強を進めるケースが多いようです。

この現象の背景には、“学習動機の違い”があります。
心理学では、学習動機を次の2種類に分類します。

学習タイプ特徴代表的な心理状態
外発的動機づけ(extrinsic)他人の指示・評価に従う「怒られたくない」「成績を上げろと言われたから」
内発的動機づけ(intrinsic)自分の興味・好奇心に基づく「知りたい」「自分で解けるようになりたい」

内職型の学生は、この内発的動機づけが強い傾向があります。
そして、学習科学の世界では、内発的動機づけの方が成績に強く影響することが繰り返し証明されています。


2. 自主勉派は“能動的学習(Active Learning)”をしている

ハーバード大学教育大学院(2019)の大規模研究では、
講義中心の授業よりも、能動的に学ぶ生徒の方が平均試験成績が12%高いという結果が出ています。

能動的学習とは、単に知識を受け取るのではなく、
自分の頭で整理・再構築しながら学ぶスタイルのこと。

つまり、授業を聞かずにノートを書き換えたり、問題を解いたりしている「内職」も、
脳の情報処理的には“深い学習(deep learning)”に近いのです。

💡 ポイント:受動的な授業よりも、能動的な理解活動の方が脳が活性化する。

MIT(マサチューセッツ工科大学)の脳活動研究でも、
自ら問題に取り組んでいる時の方が、前頭前皮質・海馬・帯状回など学習に関与する脳領域が同時活性化していることが報告されています。


3. 授業を忠実に聞く人の強み──「体系的知識」と「理解の抜け防止」

一方で、教師の指導に従うタイプには、明確な強みもあります。

東京大学教育学研究科の研究(2021)によれば、
授業を忠実に受ける学生は「知識の網羅性」と「誤解の少なさ」が高い傾向にあることが分かりました。
これは、独学では気づけない“基礎の抜け”を防げるためです。

また、教育心理学者デヴィッド・オズベル(1968)の「有意味学習理論」では、
新しい知識は「既存の知識構造」に結びつくことで理解されるとされています。
つまり、授業のように体系的に整理された説明は、
知識ネットワークを作る上で非常に有効です。

🎯 “内職”では得られない、「全体の地図」を持てるのが授業派の強み。


4. 科学的に見る「内職派」と「授業派」の学力差

以下は、国内外の複数研究をもとにした比較です。

比較項目内職・自主勉派授業忠実派
短期記憶・理解○(主体的に整理する)◎(体系的に理解できる)
長期記憶・応用力◎(能動的処理で定着)○(復習前提)
モチベーション◎(内発的動機づけ)△(外発的になりやすい)
ストレス耐性○(自律性が高い)△(依存型になる場合も)
学力上位層内職・自主勉派が多い中位層が多い

この結果から見えてくるのは、
自主勉派はトップ層に多いが、基礎がないと逆効果」という現実です。

💬 授業を超えるには、授業の“土台”を理解している必要がある。


5. 「授業派」が伸び悩む理由──“受け身の学習”の罠

文部科学省・国立教育政策研究所(2020)の報告では、
「授業を受けるだけで満足している学生ほど、自己テスト率が低く、定着率も低い」ことが分かっています。

つまり、「聞いた=理解した」と錯覚してしまうのです。
この現象は“流暢性の錯覚(Illusion of Fluency)”と呼ばれます。

実際の理解度を確認する“思い出しテスト”をしない限り、
記憶は一時的にしか残りません。

🧠 学力を伸ばすカギは「自分の頭で再構成する」こと。
それが授業派にも、自主勉派にも共通する“本質”です。


6. 「自主勉派」の落とし穴──“独りよがりの最適化”

自主的な学びは効果的ですが、過信は禁物です。

アメリカ心理学会(APA)の報告によると、
自学中心の学生の35%が「誤った理解をそのまま定着」させているとのこと。
教師のフィードバックがないため、誤りに気づけないのです。

💬 「一人でやる自由」と「一人で間違えるリスク」はセット。

授業を完全に排除するのではなく、内職+授業のハイブリッド型が最も成果を上げます。


7. 教育心理学が導く「理想のバランス」

心理学者デシとライアンの「自己決定理論(Self-Determination Theory)」では、
人が最も成長するのは次の3条件が満たされたときです。

  1. 自律性(自分で選んでいる感覚)
  2. 有能感(できると感じること)
  3. 関係性(他者からの支援・承認)

つまり──

  • 授業で体系を学び(関係性・有能感)
  • 自分で学びを深める(自律性)

この2つを組み合わせたとき、学力とモチベーションは最大化されるのです。

💡 授業と自主勉は“対立”ではなく“相補関係”。
両方の良さを取り入れることが「本物の学び」です。


8. ハイブリッド学習の実践法

方法ポイント
授業中ノートを「再構成」する(書き写しではなく理解メモ)
授業後10分以内に「今日のまとめ」を自作
自主勉授業内容の“発展版”を探して問題演習
テスト前自分の弱点だけを「クイズ形式」で確認

このサイクルを習慣化することで、
授業派も自主勉派も「自分で考える学び」に変わります。


9. DailyDropsで“自律的学び”を育てよう

学習アプリ DailyDrops は、
まさにこの「ハイブリッド学習」を支援する仕組みを持っています。

💎 特徴

  • 英会話・TOEIC・各種資格・高校/大学受験科目など様々なテーマを4択クイズ形式で学習
  • 自分のペースで進められる“自律型学習”設計
  • “復習タイミング最適化”で授業+自学の両立を支援
  • 続けるほどポイントが貯まり、報酬(Amazonギフト券など)と交換可能

🧠 授業を聞くだけでは終わらない。
自分で考え、積み重ねる。
DailyDrops は、そんな“本当の学び”を日常化するアプリです。


10. まとめ|「授業か自主勉か」ではなく、「能動的に学ぶかどうか」

学習タイプ特徴成績傾向
授業受動型指示通り学ぶが再現止まり停滞しやすい
自主学習型自分で考え行動する伸びやすい(ただし誤学習リスクあり)
ハイブリッド型授業+能動的復習定着率・理解度とも最高

💬 勉強は“聞くこと”ではなく“考えること”。
主体性こそが学力を生む最大のエンジンです。

授業の枠を超えて、
自分の意思で学びを選び、広げ、深める。
その第一歩を、DailyDrops で始めてみませんか?


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