【2026・2027年】二十四節気とは?一覧・意味・読み方と覚え方
結論からいうと、二十四節気は、太陽の位置を基準に1年を24に分けた季節の目印です。立春・春分・夏至・秋分・冬至だけでなく、啓蟄や白露、霜降なども同じ仕組みに含まれます。
各節気の日付は毎年固定ではなく、年によって1日ほど動くことがあります。また、立春の日から急に暖かくなったり、立秋の日から涼しくなったりするわけではありません。二十四節気は天気予報ではなく、太陽の動きから季節の進み方を捉えるための「暦のものさし」です。
1. 2026年・2027年の二十四節気一覧
日付は日本の中央標準時に基づきます。2026年は国立天文台「令和8年暦要項」、2027年は国立天文台「令和9年暦要項」の公表値です。
| 季節 | 名称 | 読み方 | 2026年 | 2027年 | 意味の目安 |
|---|---|---|---|---|---|
| 冬 | 小寒 | しょうかん | 1月5日 | 1月5日 | 寒の入り |
| 冬 | 大寒 | だいかん | 1月20日 | 1月20日 | 寒さが最も厳しい頃 |
| 春 | 立春 | りっしゅん | 2月4日 | 2月4日 | 暦の上で春が始まる |
| 春 | 雨水 | うすい | 2月19日 | 2月19日 | 雪が雨へ変わり始める |
| 春 | 啓蟄 | けいちつ | 3月5日 | 3月6日 | 冬ごもりの生き物が動き始める |
| 春 | 春分 | しゅんぶん | 3月20日 | 3月21日 | 昼夜の長さがほぼ等しくなる |
| 春 | 清明 | せいめい | 4月5日 | 4月5日 | 空や草木が明るく清らかな頃 |
| 春 | 穀雨 | こくう | 4月20日 | 4月20日 | 穀物を育てる雨が降る頃 |
| 夏 | 立夏 | りっか | 5月5日 | 5月6日 | 暦の上で夏が始まる |
| 夏 | 小満 | しょうまん | 5月21日 | 5月21日 | 草木が成長し満ち始める |
| 夏 | 芒種 | ぼうしゅ | 6月6日 | 6月6日 | 稲や麦などに関わる農事の頃 |
| 夏 | 夏至 | げし | 6月21日 | 6月21日 | 1年で昼が最も長い頃 |
| 夏 | 小暑 | しょうしょ | 7月7日 | 7月7日 | 本格的な暑さが始まる |
| 夏 | 大暑 | たいしょ | 7月23日 | 7月23日 | 暑さが厳しくなる頃 |
| 秋 | 立秋 | りっしゅう | 8月7日 | 8月8日 | 暦の上で秋が始まる |
| 秋 | 処暑 | しょしょ | 8月23日 | 8月23日 | 暑さが収まり始める |
| 秋 | 白露 | はくろ | 9月7日 | 9月8日 | 草木に白い露が見られる頃 |
| 秋 | 秋分 | しゅうぶん | 9月23日 | 9月23日 | 昼夜の長さがほぼ等しくなる |
| 秋 | 寒露 | かんろ | 10月8日 | 10月8日 | 冷たい露が結ぶ頃 |
| 秋 | 霜降 | そうこう | 10月23日 | 10月24日 | 霜が降り始める頃 |
| 冬 | 立冬 | りっとう | 11月7日 | 11月8日 | 暦の上で冬が始まる |
| 冬 | 小雪 | しょうせつ | 11月22日 | 11月22日 | 雪が降り始める地域が現れる |
| 冬 | 大雪 | たいせつ | 12月7日 | 12月7日 | 雪が本格化する頃 |
| 冬 | 冬至 | とうじ | 12月22日 | 12月22日 | 1年で昼が最も短い頃 |
一覧を1月から並べると小寒が最初ですが、伝統的な季節の循環では立春から始めることもあります。どちらが正しいかではなく、暦年順か季節順かの違いです。
2. 太陽の位置を15度ずつ区切る仕組み
地球から見ると、太陽は星空の中を1年かけて一周するように見えます。この通り道を黄道といい、太陽が黄道上のどこにいるかを角度で表したものが太陽黄経です。
一周は360度なので、24等分すると1区間は 360度 ÷ 24=15度 になります。太陽が15度進むごとに次の節気へ移る仕組みです。
代表的な位置は次のとおりです。
| 太陽黄経 | 節気 | 季節上の位置づけ |
|---|---|---|
| 0度 | 春分 | 春の中央 |
| 90度 | 夏至 | 夏の中央 |
| 180度 | 秋分 | 秋の中央 |
| 270度 | 冬至 | 冬の中央 |
| 315度 | 立春 | 春の始まり |
現在は、太陽が所定の角度に達する瞬間を計算する「定気法」で日付が決まります。カレンダーに記載されるのは、その瞬間を含む日です。
「立春」は1日だけを指す場合と、次の雨水の前日までの約15日間を指す場合があります。行事の日付では前者、旬の食材や季節の説明では後者の意味で使われることがあります。
3. 春夏秋冬に6つずつ配置されている
二十四節気は、四季を均等に6区分した構造です。
春:立春 → 雨水 → 啓蟄 → 春分 → 清明 → 穀雨
夏:立夏 → 小満 → 芒種 → 夏至 → 小暑 → 大暑
秋:立秋 → 処暑 → 白露 → 秋分 → 寒露 → 霜降
冬:立冬 → 小雪 → 大雪 → 冬至 → 小寒 → 大寒
各季節の最初には「立」がつきます。春分・夏至・秋分・冬至は各季節の中央に置かれ、季節の骨格となっています。
名称には、雨・露・霜・雪・暑さ・寒さ・草木の成長など、自然の変化が表現されています。ただし、名称が生まれた地域の季節感と、日本各地の実際の気候は完全には一致しません。
4. 立春は寒く、立秋は暑いのになぜ春・秋なのか
立春は2月上旬、立秋は8月上旬です。そのため、「真冬なのに春」「猛暑なのに秋」という違和感が生まれます。
理由の一つは、「立」が季節の完成ではなく始まりを示す言葉だからです。立春は暖かさのピークではなく、寒さの中で春へ向かう変化が始まる位置です。立秋も涼しさの到来日ではなく、夏の盛りを経て秋へ向かう入口を表します。
もう一つは、気温の変化が太陽から受けるエネルギーの変化より遅れて現れるためです。夏至を過ぎると昼は短くなり始めますが、地面や海には熱が蓄積しているため、その後に大暑を迎えます。冬至の後もしばらく寒くなり、大寒が続くのも同じです。
日本は南北に長く、標高差もあります。北海道と沖縄では同じ節気でも気温や植物の状態が大きく違うため、名称を全国一律の気象情報として受け取るべきではありません。
季節そのものが生じる天文学的な理由は、四季が生まれる理由で地軸の傾きや太陽高度とあわせて確認できます。
5. 日付が毎年少し変わる理由
二十四節気の日付が動くのは、1年の長さが365日ちょうどではないからです。
地球が季節を一巡する時間は約365.24日で、平年の365日との差が毎年少しずつ積み重なります。うるう年で調整されますが、節気に入る時刻は毎年同じにはならず、午前0時をまたげば日付も変わります。
2026年と2027年を比べると、次の違いがあります。
- 啓蟄:3月5日から3月6日へ移動
- 春分:3月20日から3月21日へ移動
- 立夏:5月5日から5月6日へ移動
- 立秋:8月7日から8月8日へ移動
- 霜降:10月23日から10月24日へ移動
春分の日と秋分の日も、法律上「毎年3月20日」「毎年9月23日」と固定されているわけではありません。国立天文台が計算した翌年の暦要項が公表され、それを基に祝日の日付が確定します。正確な日付が必要な場合は、国立天文台の暦要項を確認するのが確実です。
6. 旧暦と同じものではない
二十四節気は旧暦そのものではありません。旧暦と呼ばれる太陰太陽暦は、月の満ち欠けを基礎としながら、太陽の動きも取り入れた暦です。
月の満ち欠けは約29.5日で一巡します。12か月では約354日となり、太陽を基準とする1年より約11日短くなります。そのままでは、月の名称と季節が毎年ずれてしまいます。
そこで二十四節気を季節の基準として用い、必要に応じて閏月を加えました。つまり、両者の関係は次のように整理できます。
- 旧暦:年月日を組み立てる暦の仕組み
- 二十四節気:太陽の位置から季節を示す仕組み
- 閏月:月の暦と季節のずれを調整するために加える月
「旧暦だから二十四節気の日付も月の満ち欠けで決まる」という理解は誤りです。二十四節気は一貫して太陽を基準にしています。
7. 節気と中気は交互に並ぶ
二十四節気は、厳密には12の「節気」と12の「中気」に分かれ、交互に並びます。国立国会図書館「二十四節気」でも、この区分と旧暦の閏月との関係が説明されています。
| 区分 | 代表例 | 役割 |
|---|---|---|
| 節気 | 立春、啓蟄、清明、立夏、芒種 | 季節の区切りとなる節 |
| 中気 | 雨水、春分、穀雨、小満、夏至 | 旧暦の月名を決める基準にもなった節目 |
並びを見ると、立春が節気、次の雨水が中気、啓蟄が節気、春分が中気という順です。中気を含まない旧暦月が生じた場合、原則としてその月を閏月にする考え方が使われました。
日常会話では24個すべてをまとめて「二十四節気」と呼べば十分です。節気と中気の区別は、旧暦の仕組みを詳しく理解するときに重要になります。
8. 七十二候・雑節との違い
似た言葉を混同しないためには、区切りの細かさと目的を比べると分かりやすくなります。
| 用語 | 区切り・基準 | 長さの目安 | 例 |
|---|---|---|---|
| 二十四節気 | 太陽の位置を24区分 | 約15日 | 立春、夏至、霜降 |
| 七十二候 | 1節気をさらに3区分 | 約5日 | 東風解凍、桜始開 |
| 雑節 | 日本の生活や農事に合わせた節目 | 一定しない | 節分、彼岸、八十八夜、土用 |
七十二候は、24の節気をそれぞれ初候・次候・末候に分けたものです。計算上は 24節気 × 3候=72候 となります。二十四節気が季節の章なら、七十二候は章の中の短い場面にたとえられます。
雑節は、二十四節気だけでは表しにくい日本の生活や農作業の目安を補うものです。現在一般にいう節分は立春の前日で、2026年と2027年はいずれも2月3日です。豆まきの歴史については、節分に豆をまく理由で詳しく確認できます。
9. 24個を効率よく覚える方法
最初から24語を丸暗記するより、8つの骨格を先に押さえると覚えやすくなります。
季節の始まりとなる四立
- 立春
- 立夏
- 立秋
- 立冬
季節の中央となる二至二分
- 春分
- 夏至
- 秋分
- 冬至
この8語を四季の骨組みとして配置し、その間に残り16語を入れます。
| 季節 | 覚える流れ |
|---|---|
| 春 | 雪や氷が解け、生き物が動き、雨が穀物を育てる |
| 夏 | 草木が満ち、種まきが進み、暑さが強くなる |
| 秋 | 暑さが収まり、露が冷え、霜が降りる |
| 冬 | 雪が増え、昼が短くなり、寒さが深まる |
毎月おおむね上旬と下旬に一つずつ節気が来ることも、日付を覚える手掛かりになります。ただし、正確な日付を必要とする場面では暗記に頼らず、その年の暦要項を確認してください。
10. 現代の暮らしにも残る理由
二十四節気は古い暦の知識に見えますが、現在も日常生活のさまざまな場面に使われています。
- 国民の祝日:春分の日と秋分の日
- 年中行事:立春と節分、春分・秋分と彼岸、冬至のゆず湯
- 手紙や挨拶:「立春の候」「大暑の候」などの時候表現
- 農業・園芸:種まき、霜、暑さへの備えを考える目安
- 季節の観察:日の長さ、露、霜、草木の変化を意識するきっかけ
ただし、農作業や健康管理を節気の日付だけで判断するのは適切ではありません。地域の気温、週間予報、標高、作物の状態など、実際の条件を優先する必要があります。
カレンダーに24個を一度に書き込むより、現在の節気と次の節気を確認し、その間に見つけた自然の変化を記録すると、季節の流れを実感しやすくなります。
11. よくある質問
Q. 二十四節気の最初は立春ですか、小寒ですか?
季節の循環としては立春から説明することが多く、1月からの暦年順では小寒が最初です。並べる目的の違いであり、どちらかが誤りということではありません。
Q. 一つの節気は何日間ですか?
平均すると約15日です。太陽が次の15度の位置へ進むまでの期間なので、すべてが完全に同じ長さではありません。
Q. 春分と秋分は昼と夜が完全に同じ長さですか?
完全に12時間ずつではありません。日の出・日の入りの定義や大気による光の屈折などの影響で、日本では昼のほうが少し長くなります。「ほぼ同じ」と捉えるのが正確です。
Q. 立春と春分の違いは何ですか?
立春は春の始まり、春分は春の中央です。立秋と秋分も同じ関係にあります。
Q. 七十二候の72個も覚える必要がありますか?
一般教養としては、まず二十四節気を理解すれば十分です。七十二候は季節の細かな変化や和文化をさらに楽しみたい場合に学ぶとよいでしょう。
Q. 二十四節気は日本全国の気候に当てはまりますか?
必ずしも一致しません。太陽の位置は共通でも、気温、降雪、梅雨、植物の変化には大きな地域差があります。
12. まとめ
二十四節気は、太陽が黄道上を15度進むたびに設けられた、1年24区分の季節の目印です。
重要なポイントを整理すると、次のようになります。
- 四季を6つずつ、合計24に分けている
- 日付は固定ではなく、年によって1日ほど動く
- 立春・立夏・立秋・立冬は季節の始まりを示す
- 春分・夏至・秋分・冬至は各季節の中央に当たる
- 旧暦そのものではなく、旧暦と季節を合わせる基準として使われた
- 七十二候はさらに細かい約5日ごとの区分
- 名称と実際の気候には地域差や時間差がある
まずは四立と二至二分の8語を覚え、次に各季節の自然変化を物語としてつなげると、24個の順番を理解しやすくなります。日付だけを暗記するのではなく、日の長さ、草木、雨、露、霜などを観察すると、暦の言葉が実際の季節と結び付きます。