賃貸と持ち家はどっちが得?家賃8万〜20万円・購入価格3000万〜6000万円を35年比較
結論から言えば、10年以内に住み替える可能性がある人や、同等物件の家賃が安い人には賃貸が有利です。一方、同じ地域に長く住み、無理のない価格で資産価値の残りやすい住宅を選べる人は、持ち家が有利になりやすいでしょう。
ただし、「家賃と住宅ローン返済額のどちらが安いか」だけでは正しく判断できません。購入時の諸費用、住宅ローンの利息、税金、修繕費、賃貸の更新費用、最後に残る売却価値まで含めて比べる必要があります。
| 主な条件 | 有利になりやすい選択 |
|---|---|
| 10年以内に転勤・結婚・住み替えの可能性がある | 賃貸 |
| 家賃補助や社宅制度を利用できる | 賃貸 |
| 購入すると預貯金がほとんど残らない | 賃貸 |
| 同じ地域に20~30年以上住む予定 | 持ち家 |
| 退職前に無理なくローンを完済できる | 持ち家 |
| 駅に近いなど、将来売却しやすい物件を選べる | 持ち家 |
| 必要な部屋数や勤務地がまだ決まっていない | 賃貸 |
| 老後の家賃負担を小さくしたい | 持ち家寄り |
一般論としてどちらが得かではなく、「何年住むか」「いくらで売れるか」「浮いたお金をどう使うか」で結論が変わります。
1. 賃貸と持ち家で本当に比較すべき費用
賃貸は毎月の家賃を払い、住宅を利用する方法です。建物や設備の大規模な修繕は原則として貸主が負担し、生活の変化に合わせて住み替えられます。
持ち家は、土地や建物を所有する方法です。住宅ローンを完済すれば返済は終わりますが、固定資産税、火災・地震保険、修繕費などはその後も発生します。
生涯コストは、次のように整理できます。
賃貸の実質負担
= 家賃総額
+ 契約時の初期費用
+ 更新料・保険料・保証料
+ 引っ越し費用
持ち家の実質負担
= 頭金
+ 住宅ローン返済総額
+ 購入諸費用
+ 税金・保険・修繕費
- 売却時の手取り額
- 利用できた税制上の軽減額
持ち家では売却価値が残る可能性がありますが、売却価格がローン残高を下回る「残債割れ」もあります。
賃貸には不動産資産が残りません。ただし、購入に使わなかった頭金や諸費用を貯蓄・運用できれば、金融資産が残る可能性があります。
2. 住宅価格が上昇するほど総額での確認が重要
総務省の令和5年住宅・土地統計調査によると、2023年の持ち家住宅率は60.9%、借家の割合は35.0%でした。持ち家と賃貸のどちらも、多くの世帯が選んでいる一般的な住み方です。
一方、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査では、2025年度の平均所要資金は、すべての住宅区分で前年度を上回りました。マンションの平均所要資金は5,882万円、利用者全体の平均世帯年収は約716万円です。
この数字はフラット35利用者の平均であり、すべての住宅購入者を表すものではありません。それでも、住宅価格の上昇に収入の伸びが追いつかなければ、購入後の家計に余裕がなくなる可能性があります。
毎月のローンを払えるかだけでなく、教育費、老後資金、車の買い替え、介護、収入減少にも対応できるかを確認する必要があります。
3. 35年間の比較に使う標準条件
金額を公平に比べるため、次の条件を設定します。
賃貸の条件
- 契約時費用:家賃4か月分
- 更新料:2年ごとに家賃1か月分
- 火災保険・保証関連費用:年2万円
- 引っ越しはしない
- 家賃上昇率:年0%と年1%の2通り
更新料がない地域や契約もあります。反対に、保証会社の更新費用、鍵交換費用、引っ越し費用などが追加される場合もあります。
持ち家の条件
- 頭金:購入価格の10%
- 借入額:購入価格の90%
- 返済期間:35年
- 金利:年2.0%、元利均等返済
- 購入諸費用:購入価格の7%
- 税金・保険・修繕費:年平均で購入価格の1%
- 35年後の売却価格:購入価格の40%
- 売却費用:売却価格の4%
- 住宅ローン減税:個人差が大きいため含めない
維持費を購入価格の1%とする設定は、統計上の一律基準ではなく、比較のための仮定です。戸建てかマンションか、建物の状態、地域、設備によって実額は大きく変わります。
4. 家賃8万~20万円を35年間払い続けた場合
契約時費用、更新料、保険・保証関連費用を含めた概算です。
| 入居時の月額家賃 | 家賃上昇なし | 毎年1%上昇 |
|---|---|---|
| 8万円 | 約3,598万円 | 約4,263万円 |
| 10万円 | 約4,480万円 | 約5,312万円 |
| 12万円 | 約5,362万円 | 約6,360万円 |
| 14万円 | 約6,244万円 | 約7,408万円 |
| 16万円 | 約7,126万円 | 約8,456万円 |
| 20万円 | 約8,890万円 | 約1億553万円 |
家賃12万円でも、35年間の総額は家賃上昇なしで5,000万円を超えます。ただし、賃貸では建物の老朽化や家族構成の変化に合わせて、より小さく安い住宅へ移ることもできます。
反対に、同じ地域で同じ広さを確保し続ければ、家賃が上がる可能性があります。更新時に家賃が必ず上がるわけではありませんが、35年間ずっと一定とも限りません。
5. 購入価格3000万~6000万円の35年コスト
標準条件に基づく試算結果は次のとおりです。
| 購入価格 | 毎月のローン返済 | ローン返済総額 | 売却後の実質負担 | 月額換算 |
|---|---|---|---|---|
| 3,000万円 | 約8.9万円 | 約3,756万円 | 約4,165万円 | 約9.9万円 |
| 4,000万円 | 約11.9万円 | 約5,009万円 | 約5,553万円 | 約13.2万円 |
| 5,000万円 | 約14.9万円 | 約6,261万円 | 約6,941万円 | 約16.5万円 |
| 6,000万円 | 約17.9万円 | 約7,513万円 | 約8,329万円 | 約19.8万円 |
4,000万円の住宅では、毎月のローン返済額は約11万9,000円ですが、実質負担の月額換算は約13万2,000円です。
ローン返済額だけを見ると家賃12万円と同程度に見えます。しかし、購入諸費用や維持費を加えると負担は増え、35年後の売却代金を差し引くと一部を回収できます。
この標準条件では、家賃が変わらない場合、月12万円前後では賃貸と購入が接近し、月14万円前後では購入が有利になる可能性が高まる結果です。
ただし、比較する住宅の条件をそろえる必要があります。
- 同じ地域か
- 駅からの距離は近いか
- 広さと間取りは同等か
- 築年数は近いか
- 駐車場代を含んでいるか
- 断熱性や耐震性は同程度か
家賃10万円の50平方メートルと、購入価格4,000万円の80平方メートルを比べても、公平な比較にはなりません。
6. 売却価格によって損益分岐点は大きく変わる
4,000万円の住宅について、35年後の売却価格だけを変えて比較します。
| 35年後の売却価格 | 売却後の実質負担 | 拮抗する家賃の目安 |
|---|---|---|
| 購入価格の20% | 約6,321万円 | 月約14.2万円 |
| 購入価格の40% | 約5,553万円 | 月約12.4万円 |
| 購入価格の60% | 約4,785万円 | 月約10.7万円 |
拮抗する家賃は、契約時費用、更新料、年2万円の保険・保証関連費用を含み、家賃が上昇しない条件で計算しています。
土地の価値が残りやすい地域や、駅に近いマンションでは、長期間経過しても一定の需要が残る可能性があります。一方、人口が減少する地域、交通が不便な地域、管理状態が悪い建物では、想定より安くなることがあります。
周辺の取引価格、地価、防災情報、都市計画は、国土交通省の不動産情報ライブラリで確認できます。
「一生住む予定だから売却価格は関係ない」とは限りません。転勤、病気、介護、離婚、相続などで売却が必要になる可能性があります。
7. 何年住めば持ち家が有利になるのか
4,000万円の住宅と月14万円の賃貸を比べます。
購入側の売却価格は、5年後85%、10年後70%、20年後50%、35年後40%と仮定しました。実際の値下がり方を予測したものではなく、居住期間による違いを見るためのモデルです。
| 居住期間 | 賃貸の実質負担 | 購入後に売却した実質負担 | 有利な方 |
|---|---|---|---|
| 5年 | 約934万円 | 約1,558万円 | 賃貸 |
| 10年 | 約1,812万円 | 約2,637万円 | 賃貸 |
| 20年 | 約3,582万円 | 約4,275万円 | 賃貸 |
| 35年 | 約6,244万円 | 約5,553万円 | 持ち家 |
短期で売却すると、購入時の登記費用、ローン手数料、仲介手数料などを回収しにくくなります。また、返済開始直後はローン残高が多く残っています。
この条件では、20年時点では賃貸が有利で、35年時点では持ち家が逆転します。ただし、家賃、金利、維持費、売却価格を変えれば逆転する時期も変わります。
「10年住めば必ず得」「20年で必ず逆転」といった一律の基準はありません。
8. 住宅ローン金利が上がると総返済額はどう変わるか
4,000万円の住宅を、頭金400万円、借入額3,600万円、35年返済で購入する場合の概算です。
| 金利 | 毎月返済額 | 35年間の返済総額 |
|---|---|---|
| 年1.0% | 約10.2万円 | 約4,268万円 |
| 年2.0% | 約11.9万円 | 約5,009万円 |
| 年3.5% | 約14.9万円 | 約6,249万円 |
年1.0%と年3.5%では、返済総額に約1,981万円の差が生じます。
変動金利は当初の返済額を抑えやすい一方、将来の金利上昇リスクを借り手が負います。固定金利は金利変動の影響を受けにくい一方、当初金利が高くなる場合があります。
変動金利を選ぶ場合は、金利が上昇しても、教育費や生活費を削りすぎずに返済できるかを確認します。
9. 頭金を多く入れれば得とは限らない
頭金を増やすと、借入額と支払利息を減らせます。しかし、購入後の現金が不足すると、急な修繕、病気、失業に対応できません。
少なくとも、次の資金は別に残しておきたいところです。
- 生活費6~12か月分
- 引っ越し・家具・家電の費用
- 教育費や車の買い替え資金
- 戸建ての修繕資金
- マンションの一時金や積立金増額への備え
賃貸では、頭金や購入諸費用を別の用途に使えます。
例えば、頭金400万円と購入諸費用280万円の合計680万円を、年3%で35年間複利運用できたと仮定すると、税金や手数料を考慮しない理論値は 680万円 × 1.03^35 ≒ 1,913万円 です。
年3%の運用が保証されるわけではなく、価格変動や損失の可能性もあります。また、実際には家賃の支払いに資金を使う場合もあります。それでも、購入しなかった資金の使い道は、比較から外せない要素です。
10. 戸建てとマンションでは維持費が違う
戸建ては管理費や修繕積立金を毎月支払いませんが、屋根、外壁、防水、給湯器、配管などを所有者が修繕します。支出が一度に集中しやすいため、自分で積み立てる必要があります。
マンションでは、ローンとは別に管理費と修繕積立金を支払います。
国土交通省の令和5年度マンション総合調査では、駐車場使用料などからの充当を除いた1戸当たりの平均額は、管理費が月11,503円、修繕積立金が月13,054円でした。
単純合計すると月約2万4,600円、35年間では約1,032万円です。固定資産税、保険、専有部分の設備交換、駐車場代は別に必要です。
さらに、調査では現在の修繕積立額が計画より不足しているマンションが36.6%ありました。
中古マンションを購入するときは、次の資料を確認します。
- 長期修繕計画
- 修繕積立金の残高
- 将来の値上げ予定
- 滞納住戸の有無
- 大規模修繕工事の履歴
- 管理組合の議事録
- 駐車場収入への依存度
月々の支払額が安くても、積立金不足による値上げや一時金が発生すれば、総負担は増えます。
11. 年齢と家族構成で有利な選択は変わる
| 購入年齢 | 35年ローンの完済年齢 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 30歳 | 65歳 | 教育費との重複 |
| 35歳 | 70歳 | 退職後も返済が残る可能性 |
| 40歳 | 75歳 | 繰上返済と老後資金の両立 |
| 45歳 | 80歳 | 借入額・返済期間の圧縮 |
| 50歳 | 85歳 | 審査、団信、退職後返済 |
30歳・独身・転職の可能性がある
必要な地域や広さが変わりやすいため、家賃10万円程度なら賃貸を続け、勤務地や家族構成が固まってから購入する方が安全です。
35歳・子ども2人・家賃15万円
同じ地域に25年以上住む予定で、4,000万円前後の住宅を無理なく購入できるなら、持ち家が有利になる可能性があります。ただし、教育費が増える時期の返済額を確認します。
45歳・家賃12万円
35年ローンでは完済が80歳になります。購入価格を抑える、返済期間を短くする、中古住宅を選ぶなどの調整が必要です。
55歳・まとまった預貯金がある
老後資金を十分に残したうえで、小さな中古住宅を現金または短期ローンで購入する選択肢があります。将来の介護や住み替えを考えるなら、賃貸の柔軟性にも利点があります。
年齢が若ければ購入が正解、年齢が高ければ賃貸が正解というわけではありません。完済年齢、預貯金、退職後の収入、住宅の管理負担を合わせて判断します。
12. 税金と住宅ローン減税の注意点
住宅を購入すると、主に次の税金が関係します。
- 売買契約書などにかかる印紙税
- 登記時にかかる登録免許税
- 取得時にかかる不動産取得税
- 所有中に毎年かかる固定資産税
- 対象地域でかかる都市計画税
- 利益を得て売却した場合の譲渡所得税
軽減措置の条件は、住宅の床面積、築年数、省エネ性能、居住時期などで変わります。税金の種類は、国税庁のマイホームを持ったときでも確認できます。
2026年7月時点では、住宅ローン減税の適用期限は2030年末の入居まで延長されています。省エネ性能の高い既存住宅に対する借入限度額や控除期間の措置、床面積要件の変更も行われています。
詳しい条件は国土交通省の住宅ローン減税で確認できます。
住宅ローン減税で計算上の控除額が出ても、納めている所得税・住民税などによっては全額を利用できない場合があります。減税を受けるために購入予算を増やすのは避けるべきです。
税制は改正されるため、購入時には税務署、税理士、金融機関などにも確認してください。
13. よくある誤解と後悔しやすいケース
「家賃はすべて捨て金」
家賃は住宅を利用するための費用です。修繕責任、価格下落、災害、売却できないリスクを所有者側に負ってもらう対価でもあります。
資産が残らないことと、無駄であることは同じではありません。
「ローンを完済すれば住居費はゼロ」
完済後も、固定資産税、保険、修繕費、マンションの管理費・修繕積立金などは残ります。
「家賃と同じ返済額なら買った方がよい」
住宅広告の返済例には、購入諸費用、固定資産税、管理費、修繕積立金、駐車場代などが含まれていないことがあります。
ローン返済額ではなく、毎月と毎年の総住居費を確認します。
「土地は必ず値上がりする」
住宅価格は立地、人口、交通、再開発、災害リスクなどで変わります。建物の価値が下がっても土地が残る場合がある一方、買い手が少ない地域では売却に時間がかかります。
「今の収入なら借りられるので問題ない」
金融機関が貸せる金額と、生活に余裕を残して返せる金額は異なります。共働き収入を限界まで見込むと、育児、介護、病気、転職で収入が減ったときに負担が重くなります。
14. 自分に合う方を判断するチェックリスト
購入候補と賃貸候補について、次の数字を埋めます。
| 確認項目 | 賃貸 | 持ち家 |
|---|---|---|
| 初期費用 | ||
| 毎月の支払額 | ||
| 年間の税金・保険 | ||
| 更新料・管理費 | ||
| 修繕費・修繕積立金 | ||
| 10年間の総負担 | ||
| 20年間の総負担 | ||
| 35年間の総負担 | ||
| 将来の売却手取り | - | |
| 退職時のローン残高 | - | |
| 住み替えやすさ |
持ち家は1通りの予測だけで判断せず、次の3ケースを作ります。
| 条件 | 楽観ケース | 標準ケース | 悲観ケース |
|---|---|---|---|
| 住宅ローン金利 | 低い | 想定水準 | 上昇 |
| 修繕費 | 少ない | 標準 | 高額修繕あり |
| 売却価格 | 高い | 中間 | 大幅に下落 |
| 世帯収入 | 維持 | 一時的に減少 | 長期的に減少 |
悲観ケースでも生活防衛資金を維持できるなら、購入後の安全性は高まります。
15. よくある質問
Q. 何年以上住むなら買った方が得ですか?
明確な年数はありませんが、短期売却では購入・売却の諸費用を回収しにくいため、10年以内なら賃貸が有利になりやすい傾向があります。20年以上住む場合でも、売却価格や維持費によって結果は変わります。
Q. 家賃10万円なら、いくらの家が比較対象ですか?
標準条件では、3,000万円の住宅の実質負担が月約9万9,000円相当です。ただし、家賃10万円の物件と3,000万円の住宅が、同じ地域・広さ・築年数であることが前提です。
Q. 老後は持ち家の方が安心ですか?
ローンを完済し、税金と修繕費を払えるなら、老後の固定的な住居費を抑えやすくなります。ただし、階段、交通、通院、管理負担などが問題になる場合があります。
Q. 一生賃貸では高齢になると借りにくくなりますか?
収入、保証人、健康状態などにより、選べる物件が少なくなる可能性があります。若いうちから老後の家賃を含めた資金を準備し、高齢者向け住宅や保証制度も確認しておくことが大切です。
Q. 中古住宅は新築より得ですか?
購入価格を抑えやすい一方、耐震性、断熱性、配管、屋根、外壁、管理状態によって追加費用が変わります。建物状況調査や修繕履歴を確認したうえで比較します。
Q. 住宅ローン減税があるなら購入すべきですか?
減税額より、利息、維持費、価格下落の方が大きくなる場合があります。減税は購入費用を軽くする要素の一つであり、購入そのものを正当化するものではありません。
16. まとめ
賃貸と持ち家の有利不利は、毎月の家賃とローン返済額だけでは決まりません。
- 短期の居住、家賃補助、収入や家族構成の変化があるなら賃貸が有利
- 長期居住、無理のない購入価格、価値の残る物件なら持ち家が有利
- 家賃には初期費用、更新料、保証料も加える
- 購入費には利息、諸費用、税金、保険、修繕費も加える
- 最後に残る売却手取りを差し引く
- 頭金を別の用途に使った場合も考える
- 金利上昇や収入減少を含む悲観ケースを作る
- 戸建てとマンションは維持費を分けて計算する
標準試算では、4,000万円の住宅の35年間の実質負担は約5,553万円、月額換算で約13万2,000円です。ただし、35年後の売却価格を購入額の20%とするか60%とするかで、負担額は約1,536万円変わります。
最初に行うべきことは、購入か賃貸かを感覚で決めることではありません。
同じ地域・広さ・品質の候補を選び、10年後、20年後、35年後の総負担を、楽観・標準・悲観の3ケースで計算することです。そのうえで、金額だけでなく、住み替えの自由、老後の安心、家族の希望まで含めて選ぶことが、後悔を減らす近道になります。