【2026年】スポーツの日はいつ?体育の日から名前が変わった理由と由来
2026年のスポーツの日は、10月12日(月)です。
「体育の日」という名称は2019年まで使われ、2020年から「スポーツの日」になりました。変更の理由は、学校教育を連想しやすい「体育」よりも、競技、遊び、観戦、交流などを含む「スポーツ」のほうが、祝日の幅広い意味を表しやすいと考えられたためです。
単なる呼び替えではなく、法律に定められた祝日の趣旨も広げられました。1964年の東京オリンピック、10月10日、ハッピーマンデー制度、東京2020大会という四つの出来事を順番に見ると、名称と日付が変わった理由を整理できます。
1. 2026年のスポーツの日は10月12日
スポーツの日は、原則として毎年10月の第2月曜日です。2026年は10月12日に当たり、土曜日・日曜日と合わせて3連休になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 2026年の日付 | 10月12日(月) |
| 現在の名称 | スポーツの日 |
| 以前の名称 | 体育の日 |
| 名称が変わった年 | 2020年 |
| 通常の日付 | 10月の第2月曜日 |
| 祝日の趣旨 | スポーツを楽しみ、他者を尊重し、健康で活力ある社会の実現を願う |
年ごとの正式な日付は、内閣府「国民の祝日について」で公表されています。
「10月10日ではないのか」と感じる人もいますが、日付が固定されていたのは1999年までです。2000年以降は第2月曜日に変わったため、毎年同じ日付になるわけではありません。
2. 体育の日とスポーツの日は何が違う?
現在の祝日は、体育の日を廃止して、無関係な祝日を新設したものではありません。体育の日の名称と法律上の趣旨を改めたものです。
違いをまとめると、次のようになります。
| 項目 | 体育の日 | スポーツの日 |
|---|---|---|
| 使用された期間 | 1966年~2019年 | 2020年~ |
| 日付 | 当初は10月10日、2000年から10月第2月曜日 | 原則10月第2月曜日 |
| 法律上の趣旨 | スポーツに親しみ、健康な心身を培う | スポーツを楽しみ、他者を尊重し、健康で活力ある社会を願う |
| 言葉の印象 | 学校教育や体力づくりを連想しやすい | 競技、遊び、観戦、交流などを幅広く含めやすい |
学校の教科としての「体育」がなくなったわけでも、体育館の名称を一律に変える制度でもありません。変わったのは、国民の祝日の正式名称です。
3. 体育の日は1964年東京オリンピックを記念して生まれた
体育の日の起点となったのは、1964年10月10日に開会式が行われた東京オリンピックです。大会を記念し、国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日として、1966年に祝日法へ加えられました。
ただし、「スポーツの日」という言葉は2020年に初めて登場したわけではありません。
1961年に制定されたスポーツ振興法では、10月の第1土曜日が「スポーツの日」とされていました。これは現在の国民の祝日とは別の記念日です。その考え方を尊重しながら、東京大会の開会式の日を記念して、10月10日が体育の日に選ばれました。
流れを時系列で整理すると、次のようになります。
| 年 | 出来事 |
|---|---|
| 1961年 | スポーツ振興法で10月第1土曜日を「スポーツの日」と定める |
| 1964年 | 10月10日に東京オリンピックの開会式を開催 |
| 1966年 | 10月10日を「体育の日」として国民の祝日にする |
| 2000年 | 日付を10月第2月曜日へ変更 |
| 2018年 | 名称と趣旨を変える法律が成立 |
| 2020年 | 「スポーツの日」という名称を施行 |
この沿革は、内閣府「各『国民の祝日』について」でも説明されています。
4. なぜ以前は10月10日だったのか
10月10日が選ばれた直接の理由は、1964年東京オリンピックの開会式が行われた日だったからです。
1964年10月10日
東京オリンピック開会式
↓
大会を記念する日として採用
↓
1966年から体育の日
「晴れやすい日だったから祝日になった」と説明されることがありますが、祝日の由来として重要なのは、東京大会の開会式を記念したことです。
開会式の日程が決まった事情と、その日を後に国民の祝日にした理由は、分けて考える必要があります。
また、オリンピックが開催された1964年から、直ちに祝日になったわけではありません。祝日として始まったのは1966年です。
5. 10月第2月曜日に変わったのはハッピーマンデー制度のため
日付が10月10日から10月第2月曜日へ変わったのは、名称変更より20年早い2000年です。
理由は、月曜日を祝日にして土日とつなげ、3連休をつくりやすくするハッピーマンデー制度が導入されたためです。
| 期間 | 日付 |
|---|---|
| 1966年~1999年 | 10月10日 |
| 2000年以降 | 10月の第2月曜日 |
混同しやすいのが、日付変更と名称変更です。
- 2000年:10月10日から第2月曜日へ変更
- 2020年:体育の日からスポーツの日へ変更
つまり、「スポーツの日になったため、10月10日ではなくなった」のではありません。日付は、体育の日と呼ばれていた時代にすでに変わっていました。
6. なぜ「体育」から「スポーツ」に変わったのか
2018年の国会審議では、「体育」は学校教育としてのイメージが強く、「スポーツ」は世界的に広く使われている言葉であることから、名称を改めることが望ましいと説明されました。
改称の背景は、次の三点にまとめられます。
- 学校の授業だけに限らない意味を表すため
- する人だけでなく、見る人や支える人も含めるため
- 楽しさ、交流、他者尊重など、スポーツの幅広い価値を示すため
たとえば、スポーツとの関わり方は、競技への参加だけではありません。
- ウォーキングや体操を楽しむ
- 家族や友人とボール遊びをする
- 試合を観戦して選手を応援する
- 大会運営や地域活動を支える
- パラスポーツを体験する
- 対戦相手や審判に敬意を払う
このような多様な関わり方を含めるには、「スポーツ」のほうが祝日の目的を伝えやすいと考えられたのです。
法改正時の説明は、衆議院文部科学委員会の会議録で確認できます。
7. 名前だけでなく祝日の趣旨も広がった
名称変更と同時に、祝日法に書かれた意味も変わりました。
旧:スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
現在:スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う。
現在の文言は、e-Gov法令検索「国民の祝日に関する法律」に掲載されています。
変化のポイントは三つです。
「親しむ」から「楽しむ」へ
義務として運動するのではなく、自分に合う形で自発的に関わる意味が伝わりやすくなりました。
「他者を尊重する精神」を追加
スポーツには、対戦相手、仲間、審判、指導者、観客、運営スタッフなど、多くの人が関わります。ルールを守り、立場の違う人を尊重する姿勢も目的の一つです。
個人の健康から社会全体へ
以前は、健康な心身を培うことが中心でした。現在は、交流や共生を含む「健康で活力ある社会」まで視野が広がっています。
したがって、改称は言葉を現代風に置き換えただけではありません。祝日が示す価値そのものを、個人の体力づくりから、楽しさや他者尊重、社会の活力へ広げた変更です。
8. 2020年と2021年だけ7月だったのはなぜ?
スポーツの日は通常10月ですが、2020年と2021年は、東京2020オリンピック・パラリンピックに合わせて特例的に移動しました。
| 年 | 日付 | 理由 |
|---|---|---|
| 2020年 | 7月24日 | 当初予定されていた東京大会の日程に合わせた特例 |
| 2021年 | 7月23日 | 延期後のオリンピック開会日に合わせた特例 |
| 2022年以降 | 10月第2月曜日 | 通常のルールに復帰 |
2020年は大会が翌年へ延期されましたが、祝日は7月24日のままでした。2021年には改めて特別措置が取られ、7月23日に移りました。
これは大会開催に伴う一時的な措置です。名称変更自体は恒久的であり、東京大会が終わった後も体育の日には戻っていません。
9. 誤解されやすいポイント
名称と日付が別々の時期に変わったため、いくつかの誤解が生まれています。
「体育の日とは別の祝日が新設された」
無関係な祝日が新しく加わったのではありません。体育の日の歴史を引き継ぎ、名称と趣旨が改められました。
「東京2020大会の年だけ名前が変わった」
大会期間中だけの名称ではありません。2020年以降の正式名称として法律に定められています。
「今も毎年10月10日である」
現在は10月第2月曜日です。結果として10月10日になる年もありますが、毎年ではありません。
「体育という言葉自体が廃止された」
学校の体育や体育館など、ほかの場面で使われる名称を変更する制度ではありません。
「運動が得意な人のための祝日である」
競技経験や運動能力は関係ありません。散歩、観戦、応援、運営支援なども、スポーツとの関わり方です。
10. よくある質問
Q. 体育の日は廃止されたのですか?
名称としては2019年を最後に使われなくなりました。ただし、無関係な祝日に置き換わったのではなく、体育の日の名称と趣旨を引き継いでスポーツの日になりました。
Q. いつからスポーツの日になりましたか?
2020年からです。法律は2018年に成立し、2020年1月1日に施行されました。
Q. 2026年はいつですか?
10月12日(月)です。原則どおり、10月の第2月曜日に当たります。
Q. なぜ10月10日ではなくなったのですか?
2000年にハッピーマンデー制度の対象となり、10月第2月曜日へ移ったためです。名称変更が理由ではありません。
Q. 東京オリンピックが終わったのに、なぜ名前が戻らないのですか?
大会期間だけの愛称ではなく、祝日法を改正して正式名称を変えたためです。東京2020大会は改称の背景の一つですが、変更は恒久的です。
Q. 運動が苦手な人にも関係がありますか?
関係があります。競技でよい成績を出す人だけの祝日ではありません。散歩、観戦、応援、地域活動など、自分に合う方法でスポーツを楽しみ、関わることができます。
11. 名称と日付の変化を時系列で整理
大きな流れは次のとおりです。
1964年
東京オリンピックの開会式
↓
1966年
10月10日を体育の日として祝日化
↓
2000年
10月第2月曜日へ移動
↓
2020年
スポーツの日へ改称
名称が変わった最大の理由は、学校教育の印象が強い「体育」よりも、「スポーツ」のほうが幅広い活動と価値を表せるためです。
さらに、祝日の目的も、健康な心身を育てることだけでなく、楽しさ、他者への敬意、活力ある社会の実現まで広がりました。
2026年は10月12日です。体力や経験にかかわらず、散歩をする、試合を見る、地域の催しに参加するなど、無理なく楽しめる行動を選ぶことが、現在の祝日の趣旨に合った過ごし方です。