動画授業を見るだけでは意味ない?勉強した気になる理由と復習方法
1. 動画授業を見るだけでは意味ない?結論は「見た後」で決まる
動画授業や映像授業は、とても便利な学習手段です。わからないところを何度も見直せる、通学時間やスキマ時間に学べる、苦手な単元だけ選んで復習できる。学校の授業、塾、資格試験、TOEIC対策、英会話学習まで、動画を使った勉強はすでに珍しいものではありません。
しかし、便利だからこそ注意したい落とし穴があります。
それは、動画を見ただけで「勉強した気になる」ことです。
結論から言うと、動画授業を見るだけでも、まったく意味がないわけではありません。全体像をつかむ、わからない部分を補う、授業で聞き逃した内容を確認するという点では役立ちます。
ただし、見ただけで成績が上がるとは考えない方が安全です。
本当に力をつけるには、動画を見たあとに、
- 何も見ずに要点を思い出す
- 例題を自分で解き直す
- 類題を解く
- 間違えた理由を書く
- 翌日以降にもう一度確認する
という行動が必要です。
動画授業は、勉強のゴールではありません。むしろ、理解の入口です。
| 状態 | 一見よく見える行動 | 実際に必要な行動 |
|---|---|---|
| 見ただけ | 動画を最後まで見た | 要点を思い出す |
| わかったつもり | 解説を聞いて納得した | 自分で説明する |
| ノートを取っただけ | 板書を写した | 問題を解く |
| 復習したつもり | 同じ動画を見直した | 間違えた部分だけ確認する |
動画学習で差がつくのは、「どの動画を見るか」だけではありません。
動画を見終わったあとに、何をするかです。
2. 動画授業で勉強した気になる人が増えている背景
動画学習が身近になった背景には、学校や家庭でのデジタル学習環境の広がりがあります。
文部科学省はGIGAスクール構想により、1人1台端末と高速通信環境の整備を進めてきました。ICTを活用し、一人ひとりに合った学びを実現する方向性が示されています。詳しくは文部科学省「GIGAスクール構想の実現へ」でも確認できます。
また、こども家庭庁の「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」では、インターネットを利用する青少年の利用内容として「動画を見る」が非常に高い割合を占めています。
| 学年区分 | 動画を見る | 勉強をする |
|---|---|---|
| 小学生 | 90.5% | 67.3% |
| 中学生 | 94.1% | 73.1% |
| 高校生 | 95.8% | 78.3% |
出典はこども家庭庁「令和5年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」です。
この数字からわかるのは、子どもや学生にとって「動画を見ること」はすでに日常になっているということです。
だからこそ、授業動画も抵抗なく使えます。
一方で、動画を見る習慣が強いほど、授業動画もエンタメ動画と同じように扱ってしまう危険があります。
- 流し見する
- 倍速で消化する
- 最後まで見て満足する
- わからない部分を飛ばす
- 視聴時間を勉強時間だと思う
このような使い方になると、動画授業を見ているのに成績が上がらない、問題が解けない、復習したはずなのに忘れるという悩みが起きやすくなります。
これからの学習では、動画を使えること自体よりも、動画を学習成果につなげる使い方が重要になります。
3. 授業動画を見ても頭に入らない理由
動画授業を見ていると、その場では「わかった」と感じやすいです。
先生の説明は整理されていて、図解や字幕もあり、重要な部分は強調されます。教科書を一人で読むよりも、理解しやすく感じるのは自然です。
しかし、ここに落とし穴があります。
動画の中では、先生が考える順番を示してくれます。つまり、学習者は自分で考える前に、次の一手を受け取っている状態になりやすいのです。
たとえば、数学の解説動画を見ているときは、
「なるほど、この式をこう変形するのか」
と思えます。
しかし、翌日に同じ問題を白紙で解こうとすると、
「最初に何をすればいいんだっけ?」
「どの公式を使うんだっけ?」
「動画ではわかったのに、自分では進まない」
となることがあります。
これは、理解力がないからではありません。自分で思い出す練習が不足しているだけです。
英語でも同じです。
文法解説を聞いているときは理解できても、自分で英作文を書こうとすると語順が崩れることがあります。リスニング解説を聞いた直後は聞き取れた気がしても、別の音声になると聞き取れないことがあります。
動画を見て理解する力と、テストや実践で使える力は別です。
本当に必要なのは、次の変化です。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 見てわかる | 解説を聞けば理解できる |
| 思い出せる | 何も見ずに要点を言える |
| 解ける | 自分で問題を解ける |
| 使える | 別の問題や場面でも応用できる |
動画授業を見ても頭に入らないと感じる人は、動画そのものが合っていないとは限りません。
多くの場合、「見てわかる」で止まっていることが原因です。
4. 映像授業で成績が上がらない人の共通点
映像授業を受けているのに成績が上がらない人には、いくつかの共通点があります。
視聴時間を勉強量だと思っている
「今日は2時間動画を見た」と聞くと、たくさん勉強したように感じます。
しかし、2時間見たことと、2時間分の内容を使えるようになったことは違います。
動画学習で記録すべきなのは、視聴時間だけではありません。
- 何を理解したか
- 何問解けるようになったか
- どこで間違えたか
- 何を翌日に復習するか
まで確認する必要があります。
わかった動画ばかり見ている
わかりやすい動画を見ると、安心感があります。説明が上手な先生の動画は、見ていて気持ちよく進みます。
しかし、成績を上げるには、できない部分に向き合う時間が必要です。
すでにわかる内容を何度も見るだけでは、点数は大きく変わりません。
「気持ちよく見られる動画」と「点数を上げる動画」は、必ずしも同じではありません。
問題演習が少ない
映像授業で成績が上がらない最大の原因は、問題演習の不足です。
動画を見れば、解き方の流れは理解できます。けれど、実際のテストでは、自分で問題文を読み、条件を整理し、解き方を選ばなければなりません。
この練習をしないまま動画だけ見ていると、次のような状態になります。
| 動画中 | テスト中 |
|---|---|
| 先生が問題文を読む | 自分で読み取る必要がある |
| 先生が公式を選ぶ | 自分で公式を選ぶ必要がある |
| 先生が途中式を書く | 自分で手順を再現する必要がある |
| 先生が答えを確認する | 自分でミスに気づく必要がある |
動画学習で成績を上げたいなら、動画と同じくらい、演習と復習に時間を使う必要があります。
保護者が見るべきポイント
保護者が子どもの動画学習を見るときも、「何分見たか」だけで判断しない方がよいです。
確認したいのは、次のような点です。
- 動画のあとに問題を解いているか
- 解けなかった問題を記録しているか
- 翌日以降に復習しているか
- 見た内容を自分の言葉で説明できるか
子どもが動画授業を見ているのに成績が上がらない場合、やる気がないと決めつける前に、動画後の行動を確認することが大切です。
5. 「わかったつもり」を防ぐには思い出す練習が必要
動画授業で最も注意したいのは、「わかったつもり」です。
わかったつもりとは、説明を聞いた瞬間には理解できたように感じるのに、あとで自力では再現できない状態です。
この状態を防ぐには、思い出す練習が必要です。
学習法の研究でも、単に読み返す・見返すより、自分で思い出す練習が記憶の定着に役立つことが示されています。
Dunloskyらのレビューでは、練習テストや分散学習が有効性の高い学習法として評価されています。詳しくはImproving Students' Learning With Effective Learning Techniquesで確認できます。
また、RoedigerとKarpickeの研究では、テストは知識を測るだけでなく、後の記憶保持を高める働きがあると報告されています。これは「テスト効果」や「検索練習」と呼ばれます。概要はPubMedにも掲載されています。
ここでいうテストは、本番試験だけではありません。
動画授業の後で、次のような行動をするだけでも検索練習になります。
| 動画後の行動 | 期待できる効果 |
|---|---|
| 何も見ずに要点を3つ書く | 理解したつもりを防ぐ |
| 例題を閉じて解き直す | 手順の抜けに気づける |
| 自分の言葉で説明する | 表面的な理解を減らせる |
| 小テストを解く | 思い出せる知識に変わる |
| 翌日にもう一度確認する | 忘れにくくなる |
動画をもう一度見ることも、必要な場合はあります。
しかし、毎回ただ見直すだけでは、受け身の復習になりやすいです。
大切なのは、画面を閉じた状態で思い出せるかです。
6. 動画授業の正しい復習方法
動画授業を効果的に使うには、見る前・見ている途中・見た後の3段階で行動を変える必要があります。
見る前に目的を決める
動画を再生する前に、目的を1つだけ決めます。
たとえば、次のような目的です。
- この公式の使い方を理解する
- 英文法の現在完了を復習する
- TOEIC Part 5の品詞問題を確認する
- 資格試験の頻出論点を整理する
- 間違えた問題の原因を探す
目的を決めずに見ると、動画全体をなんとなく眺めて終わりやすくなります。
逆に、目的があると「何を持ち帰ればよいか」が明確になります。
途中で止める
動画は自動で進むため、理解が止まっていても画面は進んでしまいます。
わからないところが出たら、すぐに一時停止しましょう。
そのとき、ただ巻き戻すだけでなく、次のようにメモします。
- どの言葉がわからないのか
- どの式変形で止まったのか
- どの文法説明が曖昧なのか
- なぜその選択肢になるのか
- どこまでなら自分で説明できるのか
「わからない」を言葉にできると、復習の質が上がります。
見終わったら5問に答える
動画を見終わったら、すぐ次の動画に進まないことが大切です。
まず、次の5問に答えてみてください。
- 今日の動画で一番大事なことは何か
- 自分が勘違いしそうな点は何か
- 何も見ずに例題を解けるか
- 類題を1問解けるか
- 明日もう一度確認すべきことは何か
この5問に答えるだけで、「見た」で終わる学習から、「使えるようにする」学習に変わります。
翌日にもう一度思い出す
動画を見た直後は、内容が頭に残っているように感じます。
しかし、本当に大切なのは、時間がたっても思い出せるかどうかです。
翌日に、動画を見返す前に次のことを試してください。
- 要点を3つ書く
- 例題を1問解く
- 昨日間違えた部分を説明する
- 重要語句を何も見ずに言う
ここで思い出せなかった部分だけ、動画を見直せば十分です。
すべてを最初から見直すより、忘れていた部分だけ見直す方が効率的です。
7. 科目別|動画授業を見た後にやるべきこと
動画授業の復習方法は、科目によって少し変える必要があります。
数学・理科の計算分野
数学や理科の計算分野では、解説を聞いて理解するだけでは不十分です。
重要なのは、解法の流れを自分の手で再現できることです。
おすすめの流れは次の通りです。
- 例題解説を見る
- 解説を閉じる
- 同じ例題を白紙で解く
- 止まった場所に印をつける
- その部分だけ動画を見直す
- 類題を1問解く
特に大事なのは、途中式です。
動画では先生が自然に書いている途中式も、自分で書こうとすると抜けることがあります。
「考え方はわかるのにミスが多い」という人は、動画後に途中式を再現する練習を入れましょう。
英語・国語などの読解分野
読解系の動画では、解説を聞くと納得しやすい反面、自分で根拠を探す力が育ちにくいことがあります。
復習では、次の3つを確認します。
- 答えの根拠は本文のどこか
- なぜ他の選択肢は違うのか
- 次に似た問題が出たら何を見るか
英語長文では、和訳を聞いて理解しただけで終わらせないことが大切です。
設問の根拠を本文中に線で引き、自分の言葉で説明しましょう。
国語でも同じです。解説を聞いて「そういうことか」と思うだけではなく、本文のどの表現から判断したのかを確認する必要があります。
英文法・資格試験の知識分野
英文法、社会、理科の知識分野、資格試験の用語暗記では、動画は全体像をつかむのに向いています。
ただし、暗記は見るだけでは定着しません。
動画後には、次のような復習が必要です。
- 用語を隠して説明する
- 一問一答にする
- 似た用語の違いを表にする
- 翌日に確認する
- 問題演習で使えるか試す
たとえば、資格試験で似た制度を学んだら、次のような表を作ると整理しやすくなります。
| 比較項目 | A制度 | B制度 |
|---|---|---|
| 対象 | 何に使う制度か | 何に使う制度か |
| 条件 | 必要な条件 | 必要な条件 |
| 例外 | 注意すべき例外 | 注意すべき例外 |
| 間違えやすい点 | どこで混同しやすいか | どこで混同しやすいか |
動画で全体像をつかみ、表で整理し、問題演習で確認する。
この流れにすると、動画の内容が得点につながりやすくなります。
8. やってはいけない見っぱなし学習
動画授業を使っているのに伸びない人は、次のような使い方になっていることがあります。
連続で何本も見る
動画を何本も連続で見ると、達成感があります。
しかし、1本ごとの復習が薄くなるため、記憶には残りにくくなります。
30分の動画を3本見るより、30分の動画を1本見て、その後に20分問題演習をした方が効果的な場合があります。
目安としては、次の配分を意識するとよいです。
動画:演習:復習 = 4:4:2
60分勉強するなら、動画だけで60分使うのではなく、動画24分、演習24分、復習12分のように分けます。
ノートをきれいに作って満足する
ノートを取ること自体は悪くありません。
ただし、板書や字幕を写すだけでは、記憶の確認にはなりません。
ノートは、あとで思い出すための道具です。
ノート作りの最後には、必ず次の問いを入れましょう。
このページを閉じても、重要ポイントを説明できるか?
説明できなければ、まだ「記録した」段階です。
「覚えた」段階ではありません。
倍速で見て終わる
倍速視聴は便利です。
すでに知っている内容の確認や、復習として使うなら問題ありません。
しかし、初めて学ぶ内容や苦手単元を速く見すぎると、頭の中で整理する時間が不足します。
特に、次のような内容は通常速度か、途中で止めながら見るのがおすすめです。
- 数学の式変形
- 英文法の構造理解
- 理科の計算過程
- 資格試験の制度比較
- TOEICの解法パターン
速く見終えることより、あとで使えることを優先しましょう。
わからないところを飛ばす
動画中に「まあいいか」と飛ばした部分は、あとで問題演習をするときに引っかかりやすいです。
わからない部分を見つけたら、むしろチャンスです。
その場所こそ、成績を上げるために復習すべきポイントだからです。
9. 視聴時間ではなく「解けたこと」で記録する
動画学習では、「今日は2時間見た」と記録しがちです。
しかし、視聴時間だけでは学習成果はわかりません。
記録すべきなのは、見た時間ではなく、できるようになったことです。
| 悪い記録 | よい記録 |
|---|---|
| 英文法動画を見た | 関係代名詞の主格・目的格を3問解けた |
| 数学動画を2本見た | 二次関数の平方完成を自力で1問解けた |
| TOEIC動画を見た | Part 5の品詞問題を10問解いて7問正解 |
| 資格講座を30分見た | 頻出用語5つを何も見ずに説明できた |
勉強は、時間を使うこと自体が目的ではありません。
目的は、昨日より少しでも「できること」を増やすことです。
そのため、動画学習の記録には次の項目を入れると効果的です。
- 見た動画
- 解いた問題数
- 正答率
- 間違えた理由
- 次に復習する日
- 何も見ずに説明できた内容
学習記録を自分で管理するのが苦手な場合は、Webアプリを使うのも一つの方法です。
DailyDropsは、英会話・TOEIC・資格・受験勉強などに使える学習プラットフォームです。完全無料で利用でき、学習行動がユーザーに還元される共益型プラットフォームでもあります。
動画を見た後の演習、復習、学習記録を残したい人にとって、選択肢の一つになります。
大切なのは、どのサービスを使う場合でも、「見た」ではなく「できた」を残すことです。
10. すぐ使える動画学習テンプレート
ここからは、すぐに使える動画学習の型を紹介します。
15分動画を見る場合
| 時間 | やること |
|---|---|
| 1分 | 今日の目的を書く |
| 15分 | 動画を見る |
| 3分 | 何も見ずに要点を書く |
| 10分 | 例題・確認問題を解く |
| 3分 | 間違えた理由を書く |
| 翌日5分 | もう一度思い出す |
15分の動画なら、合計30分前後を1セットにすると効果的です。
動画を見る時間と同じくらい、思い出す時間・解く時間を確保することがポイントです。
60分勉強する場合
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0〜5分 | 今日の目標を決める |
| 5〜25分 | 動画を見る |
| 25〜40分 | 問題を解く |
| 40〜50分 | 間違い直し |
| 50〜57分 | 何も見ずに要点を書く |
| 57〜60分 | 次回の復習日を決める |
この流れにすると、動画は学習の一部になります。
動画だけで終わらず、演習と復習まで含めて1セットにできます。
動画を見直すべきタイミング
すべての動画を何度も見直す必要はありません。
見直すべきなのは、次のようなときです。
- 例題を解き直したら手が止まった
- 重要語句を説明できなかった
- 問題演習で同じミスをした
- 途中の考え方を忘れていた
- 苦手単元の土台になっている
逆に、すでに問題が解ける内容を何度も見る必要はありません。
安心するための見直しは、時間を使うわりに成果につながりにくいことがあります。
11. よくある質問
Q1. 動画授業を見るだけでは意味がないですか?
まったく意味がないわけではありません。
動画授業は、全体像をつかむ、苦手単元の入口を作る、学校や塾の授業でわからなかった部分を補うという点で役立ちます。
ただし、見るだけで終わると、知識を使う練習が不足します。
動画のあとに、要点を思い出す、問題を解く、自分の言葉で説明するという行動を入れることで、学習効果が高まりやすくなります。
Q2. 映像授業だけで成績は上がりますか?
映像授業だけで成績が上がる人もいますが、多くの場合は、問題演習や復習とセットにする必要があります。
特に、定期テスト、受験、資格試験、TOEICのように得点が求められる学習では、見るだけでは不十分です。
成績を上げるには、
- 見る
- 思い出す
- 解く
- 間違いを直す
- もう一度確認する
という流れが必要です。
Q3. ノートを取りながら見れば大丈夫ですか?
ノートを取るだけでは不十分です。
ノートは記録であり、記憶の確認ではありません。
動画後にノートを閉じて、重要ポイントを自分の言葉で説明できるか確認しましょう。
説明できれば、ノートが学習に役立っています。説明できなければ、写しただけで終わっている可能性があります。
Q4. 倍速で見てもいいですか?
復習や既習範囲なら、倍速視聴は便利です。
ただし、初めて学ぶ内容や苦手単元では、通常速度か、途中で止めながら見る方がおすすめです。
数学の式変形、英文法の構造、資格試験の制度説明などは、頭の中で整理する時間が必要です。
速く見終えることより、あとで使えることを優先しましょう。
Q5. 動画を見たあと、何問くらい解けばいいですか?
最初は少なくて構いません。
大切なのは、動画の内容を使う問題をすぐに解くことです。
目安としては、
- 例題の解き直し1問
- 類題1〜3問
- 翌日の確認1問
から始めると続けやすいです。
大量に解くより、動画の内容を自力で再現できるかを確認しましょう。
Q6. 動画を見た直後はわかるのに、翌日忘れるのはなぜですか?
動画を見た直後は、説明の流れや答えが短期的に頭に残っています。
また、先生が途中の考え方を示してくれるため、自分で思い出さなくても理解できたように感じます。
しかし、本番のテストでは、先生の声も画面のヒントもありません。
そのため、翌日に何も見ずに思い出す練習が必要です。
Q7. 保護者は子どもの動画学習をどう見ればいいですか?
「何分見たか」よりも、「動画のあとに何ができるようになったか」を確認するのがおすすめです。
たとえば、
- 例題を自分で解けるか
- 重要ポイントを説明できるか
- 間違えた問題を直しているか
- 翌日に復習しているか
を見ると、学習の質がわかりやすくなります。
動画を見ているだけで満足している場合は、責めるよりも「見たあとに1問だけ解こう」と行動を小さく変える方が続きやすいです。
12. まとめ:動画は「勉強の完了」ではなく「理解の入口」
動画授業や映像授業は、便利で効果的な学習手段です。
わからないところを見直せる、自分のペースで進められる、苦手な単元だけ復習できる。これらは、紙の教材だけでは得にくいメリットです。
ただし、動画を見ただけで勉強した気になる状態には注意が必要です。
動画学習で大切なのは、次の3つです。
- 見る前に目的を決める
- 見たあとに何も見ずに思い出す
- 問題演習で使えるか確認する
動画を見ているのに成績が上がらない人は、才能ややる気が足りないとは限りません。
多くの場合、動画のあとに「思い出す」「解く」「間違いを直す」時間が足りていないだけです。
今日からは、動画を見終わった瞬間に勉強を終えるのではなく、まず3分だけ白紙に要点を書いてみてください。
そのあと、例題を1問だけ解き直してみてください。
たったそれだけでも、見っぱなし学習から抜け出すきっかけになります。
動画は、理解を助ける道具です。
けれど、点数を伸ばすのは、画面の中の先生ではありません。
画面を閉じたあとの、自分の行動です。